Moonsault Space - 2ページ目 (5ページ中) - 鎌田東二オフィシャルサイト別館 2nd page

未分類 2025年1月23日

2004/1 満月

拝啓鎌田東二先生いよいよ04年になりました。先生はインドへいかれていたとの由。インドではどんな体験をされたのか、お話を伺うのを楽しみにしています。占星術的には、クリスマスから新年にかけての星周りには、実に危ういものがありました。火星・土星・太陽・月が互いにハードなアングルをとる緊張度の高い配置で、一体何が起こるのやらと仲間内で話し合っていたら、イランでの大地震。何万人もの方がなくなるという事態で、本当に驚きました。イラクももちろん大変だけれども、もしできるのなら、自衛隊の方はイランへ救援に出かけるというのはできないものなのでしょうか。寒さのなかで震えている子供たちのことを考えると、本当……

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2003/12 満月

拝啓鎌田東二先生もうすぐ満月ですね。クリスマスが近づくこのごろは毎年気持ちが華やぐものですが、キャロルを聴いても今はどうも100パーセント、そんな気持ちにはなれません。ついにイラクで日本人の犠牲者が出てしまったのですからね。外交官が殺害されたあの事件がテロなのか、そうではないのか、いまだにはっきりしないようですが、テロの線は農耕ですし、たとえそうでなかったとしても、イラクに貢献しようとする日本の、あるいはほかの国の文民、軍人(自衛官も含めて)が容易にテロの標的になる可能性があることを今回の事件は浮き彫りにしました。僕も先生と同じ、イラク派兵には断固反対です。それがいい結果を生むとはとても……

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2003/11 満月

拝啓鎌田東二先生もう11月です。毎年のことなのですが、この時期は『来年の運勢』の星占いを書くのに忙殺されていて、またしてもお手紙を書くのが満月から少し過ぎてしまいました。申し訳ありません。どうしても目先のことばかりに追われてしまうのですよね。情けないことです。さて、ここ数日、僕のメールボックスにはいろいろな人から問い合わせというか照会がありました。今回の満月(というか月食です)のときの星の配置は特殊らしいですね、いったいどんな意味があるのか教えてほしい、というものです。僕のほうでは月食はあるし、ホロスコープはもちろん見てはいたんですがそんなに一般の人が騒いでいるのは何かいなと思っていたら……

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2003/10 満月

拝啓鎌田東二先生もうすっかり日差しも風も秋の深まりを告げていますね。おいしいものがたくさんマーケットに並ぶ時期になりました。食いしん坊の僕は、この時期になると毎年そわそわし始めるのです。マツタケにサンマにシャケ、葡萄に梨、そしてカキなどなど。今日は何を食べようか、なんて考えてしまいます。欲望まみれの人間です。その分、四季の変化があるこの国に生まれたことを心から感謝しています。この世界の豊穣さをどんなふうに言い表せばいいのでしょうか。なんてこんなことを書いていると、前回の東京自由大学でお話させていただいた「グノーシス主義」とはまったくかけ離れた生活だということになってしまいますでしょうか……

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2003/9 満月

拝啓鎌田東二先生大変、大変ご無沙汰しておりました。毎月、満月のときにお手紙を差し上げるお約束でしたのに、ついつい日常の雑事に追われてそのお約束を果たすことができず、一度「穴」を開けてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。しかも、今日はまた満月ですね。今日は大接近している火星が月ときわめて接近しておりました。僕も夜に見上げましたが、月のそばに赤くぼんやりした火星が寄り添っていて美しい天体ショーでありました。もっとも占星術的にいえば、人のエモーション(月)を熱くさせる火星はけして縁起のいいものではありませんけれども。もしかして、今宵あたりはあちこちでエキサイトしている人が増えているんじゃ……

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2003/7 満月

拝啓鎌田東二先生梅雨の合間の晴れた今日、先生はいかがお過ごしですか。満月のときに手紙を交換しましょう、というお約束を今回もまた破ってしまいました。雑事に追われたりしているうちに、だんだんルーズになってしまって本当に申し訳ありません。先生のスケジュールを思うと僕なんか忙しいうちには入るはずないのですが。お手紙を差し上げるのが遅れたために体のことまで心配してくださって、恐縮です。(実は少し前に実際に風邪から喘息を誘発しておりました。もう回復したのですが)先生は那智のほうに行かれていたんですね。本当に旅につかれた人生なんですね。先生の体験をとても興味深く感じました。僕はいわゆる霊的な感受性のよ……

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2003/6 満月

拝啓鎌田東二先生また満月がめぐってきました。今日は射手座の満月ですね。射手座は、理想や高いビジョンを表す星座です。しかも今回の満月は冥王星と近い位置で起こっており、一人一人の心の深いところを刺激しています。青い鳥の話ではありませんが、高い理想は実はひとりひとりの深みのなかに存在しているのではないか、ということをこの星の配置はイメージさせてくれています。さて、先生の向学心には本当に驚かされます。医学の勉強をわくわくされながら進めておられることがレターのなかから伝わってきます。さまざまなものからメタファーを読み取ってゆくのは闊達な知性の現れですものね。さてさて、フリーラジカルの話は面白く拝見……

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2003/5 満月

拝啓鎌田東二先生レターを出すお約束の期日がまたすぎてしまい申し訳ありません。どうも僕は、ずるずると目先のことに追われて無為にすごしてしまう癖があるようです。さて、前回の先生のお手紙、とても興味深く読ませていただきました。先生のご先祖さまの因縁話、それが事実かどうかはともかくとして、人の一生を、あるいは家系を支えるひとつの神話が迫力をもって伝わってきました。こういうクランの神話のようなものから近代人は自らを解放しようとしたわけで、それにある程度成功したはずなのですが、それがかえって人を根無し草のようにしてしまった。都会のなかに生きる人々を蝕んでいるえもいわれぬ空疎感は、このような神話を喪失し……

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2003/4 満月

拝啓鎌田東二先生瞬く間に東京では桜も散ってしまいました。ぐずつく天気の日も多いようですが、春の雨はけしてきらいではありません。なんだかしっとりとして、そして一雨ごとに暖かさが増してゆくような気がして。大地を潤す水のありがたさを身近に感じます。先生のアメリカについでのヨーロッパの体験はいかがだったでしょうか。僕はヨーロッパといっても、実際に足を踏み入れたことがあるのはイギリス(もちろんですね)、フランス、イタリアだけなので、なんともいえないのですが、ヨーロッパという複雑な文化の交差路のなかで先生がどんな感想をお持ちになるのか、とても楽しみにしております。戦争は一見終結の方向に向かっているよ……

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2003/3 満月

拝復鏡リュウジさま今日は、3月12日、アメリカからの帰りの飛行機の中でムーンサルトレターを書き始めます。わたしにとって初めてのアメリカ大陸上陸体験です。3歳の頃、徳島の田舎の橘湾という小さな港町で、祖母に手を引かれて、突然、「ぼくは、あの白い船に乗って、アメリカに行くんだ!」と言ってから、50年近く経って初めてアメリカに行くことになりました。黒船でも白船でもなく、ノースウエスト航空のジャンボジェット機に乗って。アメリカのイラク攻撃が近づいているかに見えるこの頃ですが、今回はわたしのアメリカ体験を書いてみたいと思います。3月2日、わたしたち文部科学省科研費研究「脳死・臓器移植の比較宗教学的……