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未分類 2025年1月23日

2002/4 満月

拝啓永遠の旅人の、鎌田東二先生お手紙から推察するに、お元気でお過ごしのようで何よりです。空、陸、海と三界を(ひょっとしたら星の世界やスピリットの世界も?)踏破されつつ、精力的に活動されていることには、毎度のことながら本当に驚いております。前回のお手紙でシャーマニズム体験のことをお話しましたが、先生の、「シャーマニズムによっては僕は変わらなかった。僕を変えたのは自然だ」という趣旨のお言葉にははっとさせられました。そういえば、よく考えてみれば、京都に育った僕には意識変容などはさほどびっくりするようなものでもないのですよね。祖母は滝業に励んだこともあった人のようですし、祖母の業仲間のおばあさん……

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2002/3 満月

拝啓鎌田先生何をそんなに生き急いでいるのか、と思うほどに今年の桜は早く咲いてしまいましたね。自宅のすぐそばにある、井の頭公園の桜はもう満開で、今日のしとしとした雨だけでも散ってしまうのではないかとはらはらさせられます。先生は、相変わらずあちこち飛び回っておられるようですね。本当にバイタリテイをお持ちでいらっしゃる。その細いお体のどこからそんなエネルギーが湧き出してくるのか、いつも本当に驚愕させられます。さて、前回のお手紙で沖縄のことをお書きになっていましたが、僕も沖縄には2度ほどいったことがあります。神と巫女の島、久高島にも渡ったことがあるのですよ。本当に「何もない」ところだけれど、不思……

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2002/2 満月

拝啓鎌田東二先生立春もすぎ、寒いながらも風のなかに春の匂いがたしかに感じられる季節になりました。前回のお手紙で事故にあわれたと伺ったのですが、その後はいかがですか。少し心配しておりますが、メーリング・リストに活発にメールを流されておられることから推察するに、大過なくお過ごしなのだろうと、胸をなでおろしています。そうですよ、先生。月のかなたへと帰還されるのは、もう少しあとにしていただかないと。まだまだ、先生にはこの世界でやっていただかなければならないことがあるはずなのですから。さて、前回の先生のお手紙は、いつにも増して刺激的で僕の気持ちをゆさぶりました。ひとつの単純な理由としては、先生が僕……

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2002/1 満月

拝復鎌田東二先生いよいよ年があけましたね。昨日は東京では嵐が吹き荒れましたが、今日は一転して穏やかな快晴。気持ちよく星や月を見上げながら、このお手紙を書いています。この星空を見ている限りには、あの超大国の指導者が「今年は戦争の年になる」などというぶっそうなことをぬけぬけといったことが嘘のように思えてきます。本当に、いったいこの惑星はどうなってしまったのでしょうね。あるいはどこへと向かおうとしているのでしょうか。長い長い先生の前回のお手紙を読ませていただいて、胸が熱くなるのを感じながらあらためて思ったことは、僕も、実は「グノーシス主義」にはひそかに共感している一人だということなのです。ユン……

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2001/12 満月

拝啓鎌田東二さま早いものでもう21世紀最初の年が暮れようとしています。最近、ますます時間がたつのが早くなってゆくような気がしてなりません。うかうかしていると、このまま何もしないで何年も過ぎてしまうのではないか、というふうに少しばかりあせりを感じてしまうほどです。八面六臂の鎌田先生のご活躍を見ていると、僕もがんばらなくてはという気にさせられます。最近、本当に思うのですが、僕は周囲の人に暖かく守られているのだなあということです。本当か嘘かはわかりませんが、クリスマスやお正月というのは、ホステスなど接客の仕事をしている女性達の自殺率があがるという話を聴いたことがあります。それは流動的な社会のな……

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2001/11 満月

拝啓鎌田東二さまお手紙ありがとうございました。毎回、心のこもったお手紙をいただいて、本当にうれしく思っております。それにしても、先生のご活躍、いつも敬服するばかりです。博士論文を執筆しながら、平和のための運動を起こし、音楽活動を展開するかたわら、さまざまなトークや講座、そして授業をなさっている…。僕もよく「忙しいでしょう」なんていわれるクチなのですが、先生のパワーに比べたら、毎日だらだらと怠慢に暮らしているだけのようなものです。鎌田先生のパワーはいったいどこからくるのだろうか、と日ごろ不思議に思っていたのですが、それは先生が幼いころから感じていらした、星のメモリーとかかわっているのですね……

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2001/10 満月

拝啓鎌田東二さま日増しに秋らしさがめだってきましたね。もう紅葉の兆しも見えてきました。季節のめぐりは本当に早いものです。いつもなら、おいしい食べ物の話でもして、このよい季節を心から楽しめるのでしょうが、毎日報道される悲惨なニュースに、やはり心は揺れてしまうのです。占星術のシンボリズムでは、これは土星と冥王星の180度にかかわっています。土星と冥王星は、占星術の世界では大凶星と言われてきたのですが、しかし、より深くそのシンボリズムを見てゆくと、「抑圧されたものの回帰」を意味すると考えられます。心理占星学の権威、リズ・グリーンはかつて、土星と冥王星のシンボリズムについて、「自分の権力を無意識……

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2001/09 満月

拝啓鎌田東二様世界はこんなに緊張していても、月と太陽はいつもと同じように巡るものなのですね。中秋の名月の時期が迫ってきました。せめて、月への平和の祈りを捧げたいと思っています。そして、暴力が暴力を生む、このカルマの輪を断ち切るための、ささやかな動きの末尾にでも、参加できればと思っています。もっとも、何が一番いい方法なのか、僕にはまったくわからないのですけれど。前回のお手紙で、山尾三省さんが他界されたことを知りました。僕自身は、世代的なこともあるせいか、恥ずかしながら山尾さんの作品の熱心な読者だったとはいえません。しかし、静かな熱のこもった、鎌田先生の追悼の文章を読ませていただいて、改めて……

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2001/08 満月

鎌田東二さままた満月が近づいてきました。早いものでもうお月見のシーズンもすぐですね。お手紙によると、この春からあちこちに飛び回られているご様子。それに、いよいよCDデビューも達成されて、いつもにもまして月のめぐりが早く感じられておられるのではと推察いたします。さて、前回のお手紙からもさまざまなインスピレーションをかきたてられました。「かたちの類似性」から始まった話は、プラトンの『想起説』へとつながり、そこから、おそらくはプラトン的な想像力の潮流に属する、『星のメモリー』の伝統へと飛翔、そしてそれが、「月をこの世界へと近づける」というキーフレーズへと繋がっていったのでした。星のメモリーの概……

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2001/07 満月

拝復鎌田東二さまお手紙ありがとうございました。満月のごとに書簡を往復させようなんて、なんて素敵なアイデアなのでしょうか。こんなロマンチックな企画の相手に僕を指名してくださったこと、とても光栄に思います。占星術的にいうと、今回の満月は、占星術では水瓶座の11度で起こります。この度数のすぐそばには、僕の出生のときの金星(美と楽しみごとの星です)が位置していて、このプロジェクトは、僕の美意識だとか、楽しみの感覚を強く刺激してくれそうな予感がするのです。しかも、この満月はホロスコープの中で海王星や冥王星といった、太陽系のかなたの惑星たちと意味のある角度をとりあってもいます。土星よりも外側の惑星た……